1999年07月21日(水曜日)

定演独奏候補曲

 さてさて、真面目な話、私は定演の独奏何を弾きましょうね? 曲としての完成度を考えると何を弾くにしてもそろそろ弾き始めないとヤバイんですけどね。とりあえず現時点で候補となりえる曲はいくつかあるのですが、それがそろいもそろって何かしら問題があるときている。困ったものです。ちょっとリストアップしてみると・・・、

・11月のある日(L.ブローウェル)
 イ短調の綺麗でセンチで哀愁溢れる実に俺好みな曲。曲調的にも自分のスタイルには合っている。が、前半部分は1回生でも弾ける程簡単な上に後半も決して難度が高いわけではなく、何より3分弱で終わってしまう短い曲。いくらブローウェルの曲という名目があっても、果たしてコイツをC技が定演の独奏で弾いてもいいのかという疑問あり。しかし俺は実はこれが一番弾きたい。

・エチュード11番(H.ヴィラ=ロボス)
 全編を通じて怪しげな雰囲気が漂う、『11月のある日』とは違った意味で俺らしい曲。勝手に抱いたイメージ及びテーマとしては「火星〜軍神マーズの襲来〜」。弾いてて思わず笑みがこぼれてしまうような徹底的な怪しさがお気に入り。難点としては、とにかくコイツも短い!やはり3分ちょっとで終わってしまう。ただしそれもプロ並のスピードで弾ければ、ということなのだが、この曲はやはりそこそこのスピードがないとカッコ悪い。果たしてそれほどのスピードをこの俺が安定感をもって弾けるかが問題。そして左手のストレッチが異常にキツく、凄まじく腱鞘炎に悪そう。実際この前この曲弾いてて左手が熱をもった。というか、こんな怪しい曲定演で弾いていいのか!?

・大聖堂(A.バリオス)
 当初の予定はこの曲だった。これが弾ければ問題ないのだが、いかんせん難しい(泣)。ただ弾くだけなら弾いて弾けないこともないのだろうが、曲として人に聴かせるとなると定演までに完成を見るのは相当修羅っぽい。気合でどうこうなる次元を超えた難しさのある曲故にな。

・ブラジル風バッハNo.5よりアリア(H.ヴィラ=ロボス)
 何となく異国情緒溢れるムード感と、儚さの漂う美しい旋律が魅力の曲。しかしピチカート奏法を交えた譜面はヘ音記号も混ざった大譜表で表記されているのと相まって実に読みにくい。解読するのに恐ろしく労力がかかるのだ。そしてこれも速くないくせに難しい。ムードが命の曲だけに完成度が低いととても聴けたもんじゃないだろう。7分と長い曲のくせにイマイチ盛り上がり所に欠けるのは、一般の客層にはちとツライかもしれない。

・ベネズエラ風ワルツ第3番(A.ラウロ)
 最近村治さんも弾いて流行りつつある(?)曲。これもエキゾチックな空気と怪しく軽妙なノリがカッコいい曲だが、やはり2分そこそこで終わってしまうという短さが泣き。そしてこれは聴いている分にはいいのだが、いざ弾くとなると俺の手の内に入る部類の曲ではないような気がする。なんとなくだが。

・リュート組曲第4番よりプレリュード(J.S.バッハ)
 常に俺の中で本命であり続けているバッハの曲だが、『大聖堂』もまだ可愛いくらいに難しい・・・。これだからバッハってヤツぁ...。

 とまぁどれもこれも問題アリでねぇ・・・。誰か俺にいい曲紹介してくれよ・・・。

Trackback on "定演独奏候補曲"

このエントリーのトラックバックURL: 

"定演独奏候補曲"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "定演独奏候補曲"

"定演独奏候補曲"へのコメントはまだありません。