2005年12月30日(金曜日)

LONGMORN - ロングモーン ザ・ゴールデン・カスク

ロングモーン Distillery : LONGMORN
Years : distilled in 1990 and bottled in 2005, aged 15 years
Area : Speyside
Bottler : The Golden Cask
Cask Type : Unknown
Product : 54,5% vol, 700ml
Price : 4,980yen
Remarks : Cask No: LN 23

 一般的にはあまり名前は知られていないものの、ブレンダーの間では昔からマッカランと並び称されてきたという、通の間で非常に評価の高いロングモーン。シーバス・リーガルのトップドレッシングモルトとして有名だ。日本では何と言ってもニッカウヰスキーの創始者である竹鶴正孝氏がウイスキー蒸留の実技を学んだ場所として有名であろう。まぁ、有名ってほど知られてはいないのだろうけど(苦笑)。

 この『ザ・ゴールデン・カスク』シリーズはマクダフ蒸留所のオーナーが個人的にストックしていた樽を瓶詰めしたシリーズで、無着色・無冷却濾過にて瓶詰めされている。樽の選別はラフロイグ蒸留所やスプリングバンク蒸留所のマネージャーを歴任したジョン・マクドゥーガル氏とその奥さんが行なっているそうで、業界の第一人者が選別した樽をシングル・カスクで楽しめるのが魅力だ。そういった背景もあり、この『ザ・ゴールデン・カスク』シリーズは非常に評判が良いそうだ。

 シーバス・リーガルのトップドレッシングモルトとして有名なロングモーン、実際にオフィシャルの方を飲んでみると、シーバス・リーガルの香りを楽しむ際まず表に出てくる非常に揮発性の強い、明るく華やかな花のような香りのほとんどはこのロングモーンに由来するものだということがすぐに理解できる。この『ザ・ゴールデン・カスク』シリーズのロングモーンもオフィシャルと同じ香りの印象で、グラスに注いだ時点で軽やかにふわっと広がる明るくて華やかな、何となく初夏の川面の陽光の反射を思わせるきらびやかな香りは実に特徴的だ。蜜のようと言うほど甘みの強くない、さわやかで軽やかできらびやかな、不思議と視覚的で明るい香り。そのロングモーンの特徴はオフィシャルでもこの『ザ・ゴールデン・カスクシリーズ』でも十分堪能できる。味は香りのイメージからも想像できるように比較的軽く、さらっと控えめな甘みがまず口の中に広がったと思うと一瞬で引いていき、ややドライな麦の印象を微かに残しつつすっと余韻も消えていく実に潔いモルト。オフィシャルより度数が強いので華やかさと軽さが身上のこのモルトにしては少しいかつい印象を受けるが、その基本的な性質はオフィシャルの持つイメージとまったく同じだ。オフィシャルとはまったく違ったイメージのボトラーズものも世の中には多くあるが、このロングモーンはオフィシャルのイメージを崩すことはない。個人的にはやや軽すぎるかなと感じるオフィシャルのロングモーンに、少しばかりのトゲと、オフィシャルより少し厚みが出た甘みがいい味を醸す、非常にバランスの良い一本に仕上がっている。開封して最初の頃はアルコール度数の高さがきつさとして目立っていた感があったが、開けて約3ヶ月が過ぎた今ではそのトゲが少し丸くなっておとなしく飲みやすくなってきた。その分ロングモーン特有の揮発性の高い香りも少し揮発性が落ちてきてグラスの中に溜まるような感じになってきたのだけれど。

 最後になったが、今回私が手にしたボトルは225本中の120番目と手書きで記載されていた。

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  • 2015年04月18日 02:58
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