2004年09月27日(月曜日)

見えない終わりと月と飛行機

 久々に心が折れそうな程忙しいここ二、三週間。半期末とはいえ、仕事が一時に集中し過ぎです。徹夜とかはほとんどないのですが、これがなかなか希望が見えない。終わりが見えないということは、とんでもなく人の心を消耗させるものです。それは何も仕事だけのことではなく、私生活においても同じことが言えるのではないかなと思うわけです。初めてでいつ着くのかわからない道とか、前にも後ろにも行けない大渋滞とか、他にも具体的なところから抽象的なもの、物質的なものから形而上のものまでとかく色々と。

 とりあえず、飛行機の窓から月を眺めてみました。地上では曇っている夜空も、飛行機が離陸して雲の上に出てしまえばまるで関係ありません。あと一歩で真ん丸になる満月が、波打つ白い静かな光で迎えてくれます。飛行機の窓はやはりぶ厚くて、ジェットエンジンはやはりやかましすぎて、ひんやりと冷たい優しさの光も、近くの音をすべて持ち去ってしまって、ここではない遥か遠いどこかで響かせるような不思議な静けさも、まるで伝えてはくれなかったけれど。何となく思ったことだけど、月の光が醸す空気と、降り積もる雪が運ぶ空気は、芯のところがよく似ている気がするのです。だから何だと言われても答えられないのだけれど。

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