2013年07月13日(土曜日)

木下大サーカス

 人生初、サーカスというものに行ってきた。一応名目は子供が喜ぶかなというものだけど、実は自分もサーカスは観たことがないので密かに楽しみにしていた。今回新潟にサーカスが来たのは8年ぶり。大体およそ10年ごとにしか来ないということなので、まぁせっかくならという思いもあった。

 で、実際に行ってみるとこれが楽しい。本格的なオープンの前から男女ペアのピエロが出てきて、大きなバルーンを客席に投げてキャッチボール(?)をしてウォームアップ的に観客をかまってくれる。いざ始まると、大音響のBGMと、次々息をつく間もなく展開されるショーの連続で、あっという間に時間が過ぎていく感じだった。子供らも結構はしゃいでいて、特にシマウマやキリンが出てきた時なんて下の子は飛び上がって大喜びしていた。上の子も空中ブランコなど楽しそうに眺めていて、ゾウが二本足で立って(おしっこを漏らしながら)歩いてくる姿に悲鳴を上げながら笑ったり、わかりやすい面白さは子供にも大人にも楽しいものだなと。

 やっぱり上手なのがショーのつなぎ方で、下で芸をやっている間に次の空中ショーの準備をしたり、大規模な舞台転換が必要な間は冒頭に出てきた二人のピエロがコントかまして、その間に用意をしたり。とにかくうまいこと観客の視線・注意を転換が必要な部分から逸らした上で静かに準備を進めて、ハラハラや笑いが途絶えないように細心の注意が払われているのです。これは観客の側の心理まで含めて、よく考えられているなぁと。

 総じて、あれは楽しいものですね。子供はもちろん、大人まで、観ている人を飽きさせないよう細部まで工夫が凝らされたエンターテインメント。子供騙しで終わらない、ファンタスティックな妙技と演出で、ピエロの笑いも含めて堪能できました。新潟の片隅に組み上げられたテントの中という一時的で限定された空間で、二時間だけ現れる非日常の夢の国。難しいことは全部忘れて、ただ楽しめばいいというその時間・空間は実に祝祭的で、いいものだなと思いました。次に来るのは、また10年後くらいなんでしょうかね???

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