2008年01月27日(日曜日)

最近のBGM

 子供が眠くてぐずっている時、よくBGMを流して落ち着かせながら寝かしつけをしている。最近よくかけるのは以前にも紹介したNigel Northが弾いている『Bach on Lute Volume. 3』、セルシェルの『eleven-string baroque』、そしてKeith Jarrettが弾くBachの『ゴールドベルグ変奏曲』辺り。特に最後のキース・ジャレットのゴールドベルグは最近よくかけている。

 たとえば、『eleven-string baroque』はまだ陽が出ている夕方がいい。今日のような静かでよく晴れた夕方に、セルシェルの素直に澄んだ音色でヴァイスの『パッサカリア』の暖かいイントロが流れてくるとホッとする。私自身が小さい頃、ウチの親はよくグールドの弾く『ゴールドベルグ変奏曲(1955年録音の方)』で寝かしつけていたそうだが(私の生まれは1977年。グールドの晩年のゴールドベルグ変奏曲の録音は1981年なので、私が赤ちゃんの頃にはまだない)、私は同じ曲でキース・ジャレットの演奏のものを選んでいる。キースの盤はチェンバロで演奏されていて、清流のようなその透明感のあるきらびやかと静謐さ、木漏れ日でできた日だまりのような暖かさが気に入っている。もちろんグールドの演奏も素晴らしいし、どちらも比べてどちらがよいというような次元は突き抜けた素晴らしい演奏を聴かせてくれている。ただ、子供の夢見がいいのは刺激的なグールドよりキース・ジャレットかな、と思ったわけだ。この演奏は八ケ岳高原音楽堂でのライブ録音だそうだが、その美しい自然のイメージが喚起されるような、爽やかでゆったりと滑らかな、実に素晴らしい演奏だと思う。というわけで、最近はこの盤をよくBGMに利用している。

 ちなみに、やっぱり一番ぐずりが落ち着くのはやはりNigel Northのリュート版無伴奏チェロ組曲のようなのだが。

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