2003年11月24日(月曜日)

羊と山羊 - 続報

 羊と山羊の違いについての(しつこい)続編ですが、どうやらイエスを小羊に関連付ける記述は『ヨハネの黙示録』にあるらしく、先に引用した『マタイによる福音書』の件も含めて、キリスト教的に羊が何だかいい役割として定着したのは新約聖書から、ということらしいです。じゃあ山羊は?というと、どうもこちらが判然としない。とりあえず山羊が悪魔教のシンボルとして表舞台で華々しく(?)デビューするのは魔女狩りの時期、つまりは15世紀〜17世紀。なのですが、ここは当然その前に山羊が悪魔教に用いられる布石があるだろうと見るべきで、じゃあその布石を探そうと足を踏み出してみると、これがなかなか見つからない。スケープゴートの起源はシリアの信仰にあるらしいとの垂れ込み情報も入りましたが、そこから先に進めない。ヒントは旧約聖書にあるのかなぁという気はしてるのですが・・・。

 そう、キリスト教を調べてて知ったのですが、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教って、元は1つの流れで始まったんですね。知らなかったんか!? って話ですが。要は「アブラハムの宗教」ということでくくれてしまうらしいです。イスラム教のコーランですらイエスがメシアだとして扱われているし、メッカで神の啓示を受けたマホメッドが、それが本物の啓示だと確認する基準はキリスト教の聖書だったりするわけです。キリスト教がユダヤ教を更新するような形で出てきたように、イスラム教はキリスト教を更新するような形で表れ、産業革命以前はキリスト教よりもずっと優勢に世界を席巻していたとか。ちょっと現在のイメージとは違います。

 しかし元々は同じ流れの宗教ってことを考えるとキリスト教とイスラム教の宗教闘争って、何だかなぁ・・・、って思います。キリスト教ってそりゃいわゆる原理主義もあるけれど、大部分的には意外に結構てきとーで、日本で神道と仏教が混在しているような感じで世界の色々な地域の土着の宗教や神と共存して祭を共有してたりする(ケルト文化とうまいこと融合してる地域もある)一神教らしからぬざっくばらんさがあるんですから、もっとうまいことやってきゃいいのにとか思ってしまいます。科学の進歩と政教分離の結果、欧米ではキリスト教がおおらかに落ち着いてきた反面、キリスト教の倫理を抜いた論理だけが政治経済の世界で一人歩きして大暴れしているような気もするのです。まぁ、この最後の台詞は『キリスト教』という本の受け売りですけど。

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