2002年09月30日(月曜日)

不自然な空

 曇りの日の東京の空は、なんだか不自然に白く明るい。その事実に今日気付きました。街の灯が低くかぶさっている雲に反射して、まるでプラネタリウムの上演が始まる前のドームのような、妙に白くて明るい夜空が見えるのです。まるで薄い布を空からかぶせて、その裏で照明がついているかのように。天幕という言葉もその意味でよく当てはまります。よく考えてみればおかしな話です。新潟でも、京都でも、夜空は暗く、深く広がるものでした。ですが、ここ東京では、少なくとも曇り空の日は、まるで乳白色の煙のような不確かな光達が明るく白く、奥行きなく空をおおっているのです。うまく言えませんが、何かが不自然です。違和感があります。これが都会というものなのでしょうか。

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