2000年05月16日(火曜日)

アルヴァーロ・ピエッリ@豊中アクア文化ホール

 今日はウチの部に来ていた招待券を有効利用して、現職C技と二人でアルヴァーロ・ピエッリのコンサートに行ってきました。感想を一言で言うなら「濃い」に尽きますね。ピエッリといえば現代曲を得意中の得意とするギタリスト。曲目を見る限りでも相当なものになるのは予想できていましたが、まさかあそこまでとは・・・。

 コンサートはまずバッハのリュート組曲と無難なところから始まったのですが、2曲目からいきなり寝てるヤツがいる。しかも寝てるだけならいいのですが、そのイビキが会場中に響き渡ってるんですね。ピエッリもさすがにあそこまで大きいイビキは気になるようで、演奏中にイビキが聞こえてくる方を何度も睨んでいたと思ったらリュ−ト組曲が終わった時点でいきなり「私は日本語が話せなくて申し訳ありません。皆さん疲れていて眠たくなるのはわかりますが、あまりに大きいイビキは周りに気になさる人もいます。そういうふうに寝たいのなら外で寝てください」と英語でスピ−チ。会場には小さな笑いが起こりました。そらねぇ、あそこまで容赦なくイビキかいたら言いたくもなりますよ。休憩時間には話す人間皆あのイビキはないだろ、みたいなこと話してましたし。そして次の曲ジュリアーニの『ロッシアーナ第一番』に移るわけですが、コイツが実に素晴らしかった。曲の作り方が非常にうまい。かなり感動詞ながら聞いてました。で、突如またスピ−チを入れ、「プログラムにはありませんが次の曲を演奏する前にバリオスの曲を2曲」と『フリア・フローリダ』に『最後のトレモロ』を演奏。ちょっとサービス(?)してくれたようでした。

 が、次の曲が終わって休憩をはさんでからは意味不明な特殊技法が渦巻く現代曲のオンパレード。しかも長い長い。最後嵐のように激しく意味不明なカッティングの技でヒナステラの『ギターソナタ』を締めた後、さらに3回のアンコール。それもブローウェルの『シンプルエチュード』のランダムメドレー特殊技法付き。やられました。アンコールまでそれかい!そして終わってみたら時間は9時45分。実に2時間半以上の恐ろしく長いコンサートでした。

 このピエッリというギタリストは音色はプロにしては少々粗いところもあるのですが、それ以上に曲の作り方が非常にうまく、その意味では物凄い勉強になりましたね。異様にたくさんの特殊技法を見せてもらったのも面白かったです。・・・が、長い!!!!! コンサートが終わった時には私も一緒に行った現職C技もすっかり疲れ果ててました。ああ、しんどい・・・。

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