2009年10月13日(火曜日)

正しさのゆらぎ

 正しさを唯一の依り代とすることは、実はとても脆く危うい。一見強固に見える"正しさ"という信念は、実はその見た目よりもさらに強固な前提を必要とする。平たく言うと、立場が違えば、見る角度が違えば、それだけで"正しさ"は変わる。一つの平面における正しさは、別の地平から見た大きな間違いともなる。仮に真実は一つとしたとして、その一つの真実に対する正義は無数にありえる。そして残念ながらこの世界では、真実ですら一つであるとは保証はされない。私が見ている白くて円いものと、あなたが見ている白くて円いもの。それが同じものであると、同じように見えていると、誰が証明できる?

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